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迷宮街クロニクル読了

迷宮街クロニクル4 青空のもと 道は別れ (GA文庫)迷宮街クロニクル4 青空のもと 道は別れ (GA文庫)
(2010/03/16)
林 亮介

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アマゾンから届いて開けたとき近くにいたシェアメイトには「ラノベかよ!」と即座に云われましたが。ていうか高校時代ぶりだよ。
ラノベなんて単語もあの頃には無かったのに、なんで今買ったのかと云われましたらば。

確かに媒体はラノベです。中二臭も多少なりと漂っています。
けど、登場人物それぞれに背景と生活があって、その背景と生活から生まれた(三次元の人々ならそうなるだろう筈の)気骨がちゃんと見える群像劇がメインなんですよ。たまりませんたまりません。なにしろ私は群像劇スキーですから。

話自体は、解る人に解りやすくぶっちゃけると「Wiz1の試練場が現代日本の京都(Wizardryは無いよ!)に出来たよ!」というトンデモ話になるわけですが、「カント無し一発ロスト、登場人物の生死はjavascriptで制御」という素敵機構(Web連載当時)というハラハラ感はたまらなかったものです。解りづらいですか。ザオラルザオリクが無いって話なんですけど。(いや、商業版だと幌村君がちょっとやってたか…)

そう、Web連載でした。当時は「和風Wizardry純情派」というタイトルが冠されていました。「祭」までの三冊を通販で買い、佐藤君ものがたりも嬉々として読んでいたものです。あれはあそこで完結でいいのか…?
さておき。
Webで読み始めたのは丁度「西野縦穴上り」の頃でしょうか。かなり平日昼間にリアルタイム更新されていたので、トイレにいっちゃあPHSではてダを開いていたものです。一番ハラハラしたのはやっぱり「葛西さんの部隊で死者が一名」でしたけどねー。主人公死亡率ボーナス! 何事だ。今でも覚えています。ちょうどお客さん先での作業待ちで超眠気と戦いながらエスタロンモカ(錠剤)をコーヒーで飲み下していました。アホか。


で、書き下ろしが色々増えているというので買っていたこのシリーズも完結、昨日読み終わったんですが。
いやー、終盤結構変わってましたね。徐々に真壁(主人公)がWebの頃のアホ程の客観視から年頃の青年らしい方向にシフトしていってたんで、なんか来るのかなーとは思ってましたけど。真壁成長物語としては正しいんだろうなあ。でも「奴らを殺します。死んで下さい(俺が死んだら常盤がry」が好きだったので、若干もやもやもやんと。まあ、あのままじゃ真壁完璧超人だからな…。サブ人格という名のすごい背後霊が。
後藤さんサイドがちょいちょい増えてたのは嬉しかったなあ。あと追加部はなんかあったっけか。野田さんは正直頭から(せめて2巻くらいから)居てて問題提起をしていって欲しかったってくらいか。



うーん。練られた短編が読みたい。やっぱり鬼平に戻るか。
0 CMT. 0 TB.

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